河南町社協のあゆみ

 河南町社会福祉協議会は、昭和34年10月1日任意団体として発足以来、行政と連携を取りながら地域福祉・在宅福祉の推進、調査研究並びに組織の拡充強化により住民の福祉意識向上を諮ってきました。

 昭和45年に新興住宅ができ、旧村地域との新旧共存する状況の中で多様化する福祉ニーズに対応するために、それまで中心的な活動をしてきた町民生委員だけではなく、区長会や老人クラブ、身体障害者協会、衛生婦人奉仕会との協力体制の下、着実に組織を拡充してまいりました。

 国民の献血により血液を確保していく動きの中、昭和50年4月から輸血血液を確保するため、本町においても献血推進運動に着手するために、河南町献血推進協議会を発足し、社協が事務局を担当することとなりました。

 また、昭和59年3月からふれあい型老人給食サービスが始まり、この給食に使ううるち米を町有休耕田を借りて、地域の民生委員や社協役員で耕作するように なりました。耕作したうるち米を使って町内のボランティアさんが昼食を作り、町内の虚弱な一人ぐらし高齢者に配食するようになりました。やがてもち米も作り、歳末たすけあい運動で町内の要援護者に配分するようになりました。

 昭和61年に法人化を取得、社会福祉法人の団体としてスタートを切りました。法人化と同時に町内の五つの小学校区石川・白木・河内・中村・大宝に地区福祉 委員会を設立して地域福祉の拠点を設立いたしました。平成元年のゴールドプランにのっとって、河南町でも地域の虚弱高齢者に対する在宅福祉サービスに取り組んできた中、平成8年度からは老人クラブ連合会など町内の7つの福祉団体事務局を担当することとなり、高齢者のみならず身体障がい者や知的障がい者に対する福祉サービスに取り組むようになりました。

 平成10年度から始まった小地域ネットワーク活動推進事業は、河南町内の地区福祉委員会の活動に画期的な転機となりました。地域ごとにボランティアグループを組織して、地域の高齢者などの要援護者に対して住民参加による基幹的小地域活動を行うことで、それまで先進的に活動していた新興住宅地域と旧村地域との格差が随分と縮まるようになりました。

 一方町内のボランティア活動啓蒙啓発を図る意味で、それまでは独自に活動していた数々のボランティアグループの連絡調整を図るために、平成4年に河南町ボランティア連絡会を設立しました。